秋花粉

診察

ある耳鼻科がスギ花粉症の患者400人を調べたところによると、其の中の1割から2割程度の人がブタクサやカモガヤなどの秋にかけて飛ぶ花粉にも反応する抗体があったそうです。
こちらもやっかいな花粉症なのですが、高い樹木で遠くまで花粉をまき散らすスギと違って、ブタクサやヨモギなどは草花なので花の咲く位置も低くてよほど強い風が吹かなければ遠くまで飛散することはないとしています。
ブタクサなどに反応して花粉症状がある人の場合は、生息地になりそうな河原や空き地などに近付かないことが肝心です。

ブタクサなどの花粉症の診察方法も基本的にはスギ花粉症と同じです。
ヒスタミンを抑える薬である抗ヒスタミン剤を服用したり、粘膜の炎症を抑えるステロイド剤を花の穴から噴霧したりする薬物診察が行われます。
抗ヒスタミン剤を服用すると眠気を催すという副作用が有りますが、最近はあまり眠気が現れない薬も登場しているとのことです。
症状、アレルギー源、体質などによって薬の効果も副作用持ちがうため医師と相談しながら服用することが肝心です。

他にもレーザーで鼻の粘膜を焼くという診察法が有ります。
これは粘膜を焼いてしまうことでアレルギー源に反応する場所自体をなくすというものです。
花粉が飛散する時期の前に行っておけば其のシーズンは薬を服用することもなく過ごせます。
ただし其の効果は2年齢程度しか持続しないため、花粉症自体が完治する理由には有りません。
毎年齢のようにレーザーで粘膜を焼きつづけた場合の安全性についてもはっきりとは分かっていません。

またアレルギーの原因となる物質を薄めてほんの少しずつ体に注射して入れていくことで徐々に体を慣らして体質改善を行ない其の結果アレルギー反応しなくなるようにするという診察法も有ります。
この方法ならば花粉症を完治させることができます。
しかし実際には注射をしても効果が出ない人もいます。
調べたところ花粉症患者の3割には効果がなかったそうです。
しかもこの注射による診察法はスギやブタクサなど特定のアレルゲンに限られてしまっているという肝心点が有ります。
どの診察法を行うにしても、まずは診察機関で血液検査してアレルギー源を特定することが必須です。