秋花粉

初期療法

さきほどもお話ししましたように、花粉症の症状が出る前にあらかじめ薬を飲んで予防することによって花粉症の症状を軽減することができます。
これらを初期療法といいます。
花粉が飛ぶ前から医師に薬を処方してもらって花粉シーズン中の症状を軽減します。
薬の服用は花粉が飛ぶ数週間前から、花粉シーズン中ずっと服用しなければなりません。
つまりブタクサの場合は、9月ごろから花粉が飛ぶとしたら8月ごろから服用を開始してブタクサ花粉シーズンが終わる11月ごろまでずっと薬を飲みつづけるというものです。
この初期診察に使われるのが「第二世代抗ヒスタミン薬」そして「化学伝達物質遊離抑制薬」です。

「第二世代抗ヒスタミン薬」は、ヒスタミンが体の神経や血管にはたら聴かけることで花粉症の症状が起こることから、ヒスタミンの受容体に先回りしてヒスタミンのはたらきを抑えてしまおうというのが抗ヒスタミン薬の役割です。
ヒスタミンは脳で体や心の機能を保つはたらきが有ります。
ヒスタミンによってくしゃみや鼻水や鼻づまりなどの症状が起こるため、このヒスタミンのはたらきを抑えてしまおうというのです。
「化学伝達物質遊離抑制薬」は、ヒスタミンは体の中にある肥満細胞というものの中に有ります。
これが体の中に取り込まれた花粉などの刺激で肥満細胞の膜が破れてしまい、ヒスタミンや化学伝達物質が飛びだすことで鼻水などの症状がでるのです。
この膜が破れるのを防ぐことができるのが、化学伝達物質遊離抑制薬という理由です。